an=⌊21+5n⌋+1 の別証です.
明らかに an+1>an≥n+1 なので,題意より
an=a1+1×(n−1−#(k∣ak≤n))+2×#(k∣ak≤n)=n+1+#(k∣ak≤n)
がわかる.
以降,数学的帰納法で an=⌊21+5n⌋+1 を示す.
n=1 のときは明らかに成り立つ.
n≤m のとき成り立つとする.このとき,m+1≥2,an+1−an≤2 より al=m+1 または al=m+2 なる整数 l をとれる.
al=m+1 なる l が存在するとき,
am+1=aal=al+1+#(k∣ak≤al)=l+m+2
である.21+5l が整数となることは明らかにないので,al=m+1 より 21+5l−1<m<21+5l
であることから
21+5(m+1)=2−1+5m+m+21+5>2−1+5(21+5l−1)+m+21+5=l+m+1
21+5(m+1)=2−1+5m+m+21+5<l+m+2
となるため
⌊21+5(m+1)⌋+1=l+m+2=am+1
がわかる.
そうでないときは,al=m+2 なる l が存在するので
am+1=aal−1=(al−1)+1+#(k∣ak≤al−1)=l+m+1
である.al=m+2 より
21+5l−2<m<21+5l−1
となり,先程と同様の議論から
l+m<21+5(m+1)<l+m+1
がわかるので
⌊21+5(m+1)⌋+1=l+m+1=am+1
である.
以上より,n=m+1 のときも成立することが示せた.
したがって,an=⌊21+5n⌋+1 がわかる.
余談ですが,
aan=an+1+#(k∣ak≤an)=an+n+1
より,b1=n,bn+1=abn とおいて bn についての三項間漸化式の特性方程式を解くことで 21+5 という値が何とは無しに見えたりします.