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OMCE011

OMCE011(E)

 まずは次の補題を示す.


補題. 44I,J,D,XI,J,D,X は同一円周上にある.

証明  線分 DH,DE,DFDH,DE,DF の中点を L,M,NL,M,N とすると中点連結定理より,この 33 点は同一直線上にあり,次の角度計算により,44I,L,K,JI,L,K,J が同一円周上にあることがわかる. JLI=JHG=90JGK=JKI\angle JLI = \angle JHG = 90^\circ - \angle JGK = \angle JKI ここで,ω\omega による反転を考えると,直線 MNMN は三角形 IBCIBC の外接円に移り,円 I,L,K,JI,L,K,J は直線 JKJK に移る.これと,X,YX,Y の位置関係より,点 LL は点 XX に移ることがわかる.したがって 33I,L,XI,L,Xは同一直線上にあり,次が成り立つ. IJ2=ID2=ILIXIJ^2=ID^2=IL\cdot IX よって 44I,J,D,XI,J,D,X は同一円周上にある.\square


 補題から,簡単な角度計算により,三角形 IBC,JFEIBC,JFE は相似であり,かつ三角形 IDX,JHKIDX,JHK も相似である.よって四角形 IBXC,JFKEIBXC,JFKE は相似であり, IX:JK=BC:FE=3:1IX:JK=BC:FE=3:1 がしたがう.また,次の角度計算により,JIY=90\angle JIY=90^\circ が示される. JYI+IJY=ICX+(90JEY)=90\angle JYI+\angle IJY=\angle ICX +(90^\circ -\angle JEY)=90^\circ よって線分 JKJK の中点を PP とすれば,IPJ=90\angle IPJ=90^\circ より次が成り立つ. JPJY=JI2JP\cdot JY=JI^2 以上より,JK=2x, IX=6xJK=2x, ~ IX=6x とおくことができ,次が成り立つ. (6x)2=XLXI+ILIX=XKXJ+IJ2=XKXJ+JPJY=11(2x+11)+x(2x+2)\begin{aligned} (6x)^2&=XL\cdot XI+IL\cdot IX\\ &=XK\cdot XJ+IJ^2\\ &=XK\cdot XJ+JP\cdot JY\\ &=11(2x+11)+x(2x+2) \end{aligned} この xx についての 22 次方程式を解くことで,IX=6x=36+3832217IX=6x=\dfrac{36+\sqrt{38322}}{17} を得るので,特に解答すべき値は 38375\mathbf{38375} である.

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