γ の P,Q での接線の交点を E,直線 AE と γ との交点のうち A でない方を Fとすると,A,P,F,Q は調和四角形をなす.また,R を中心とする回転相似で Γ と γ,E と F がそれぞれ対応するので
BDCD=AQAP=FQFP=CEBE
より BD=CE,BE=CD がわかる.さらに,線分 PQ の中点を N とすると等角共役の議論から A,D,N は同一直線上にある.
ここで,直線 AD と γ との交点のうち A でない方を S とすると,R を中心とする回転相似で D と S が対応する.線分 BC の中点を M とすると ∠ENP=90∘ より
∠DME=∣∠BMD−∠CMD∣=∣∠PNS−∠QNS∣=2∠DNE
なので,DM=EM=NM がわかる.一方,R を中心とする回転相似で M と N も対応するので △DRS∼△MRN より ∠RDS=∠RMN,すなわち D,M,N,R が同一円周上にあることがわかる.DM=NM と ∠DRS=∠MRN より M,R,S は同一直線上にあり
DN=AD−2BC=7
DM=NM=2PQ=4
NS=ANPN⋅QN=38
DS=DN−NS=313
なので
MS=3210
DR=DS⋅MSDM=5338
と順次求まる.