本質的には 代数的に解く方法 と全く等しいが, 変数変換も図形的洞察も用いずに, 微分を含む式変形と場合分けで厳密に解ける.
円周の方程式は
y2=−(x−tanα)2+(2−cosα1)2
で表され, この右辺を f(α,x) とする. 各 x に対して,
g(x)=α∈[0, 3π]maxf(α,x) を知りたい.
∂α∂f(α,x)=cos2α2(x−2sinα)
x<0 のとき, g(x)=f(0,x)=−x2+1.
0≤x≤3 のとき, g(x)=f(arcsin2x,x)=(−x2+4−1)2≥0.
x>3 のとき, g(x)=f(3π,x)=−(x−3)2<0.
円周の通過領域は, g(x)≥0 なる x 上で ∣y∣≤g(x) で表される部分で, その面積は
2(∫−10−x2+1 dx+∫03(−x2+4−1)dx)=611π−3
である.