参考:高校数学の美しい物語
筆者の勉強不足につき, 若干厳密性を欠くと思います.
曲線の方程式は実数 α を用いて,
f(x,y,α)=(x−tanα)2+y2−(2−cosα1)2=0
と表される. このとき,
dαdf(x,y,α)=−cos2α2(x−2sinα)=0
となり, f(x,y,α)=0 と dαdf(x,y,α)=0 を連立して α を消去して得られる方程式が, f(x,y,α)=0 の包絡線(任意の α に対して, f(x,y,α)=0 に接する曲線)となることが知られている.
dαdf(x,y,α)=0 より, sinα=21x を f(x,y,α)=0 に代入してみる. (cosα=0 のとき曲線が定義されないので, 以降も cosα=0(⟺sin2α−1=0) として式変形する.)
⟺⟺⟹⟺⟺⟺⟺⟺⟺⟺⟺⟺(x−tanα)2+y2−(2−cosα1)2=0x2−2tanαx+y2+cosα4−4+tan2α−cos2α1=0x2+y2−5=cosα2sinαx−4(x2+y2−5)2=1−sin2α(2sinαx−4)2(x2+y2−5)2=1−(2x)2(x2−4)2(x2+y2−5)2+4(x2−4)=0x4+y4+2x2y2−10x2−10y2+25+4x2−16=0x4+(2y2−6)x2+(y4−10y2+9)=0x4+(2y2−6)x2+(y2−9)(y2−1)=0x4+(2y2−6)x2+(y−3)(y+1)(y+3)(y−1)=0x4+(2y2−6)x2+(y2−2y−3)(y2+2y−3)=0(x2+y2−2y−3)(x2+y2+2y−3)=0(x2+(y−1)2−4)(x2+(y+1)2−4)=0
よって, f(x,y,α)=0 の包絡線は (0,1) を中心とする半径 2 の円と (0,−1) を中心とする半径 2 の円であることが計算により得られた.