漸化式 an+10=an+3+an の特性方程式は,
x10=x3+1 であり, 解を α1,α2,…,α10 (これらは相異なる)とするとき, an は α1n,α2n,…,α10n の線形和(定数倍同士の和)で表すことができ, bn:=a10n は (α110)n,(α210)n,…,(α1010)n の線形和で表すことができる. よって, {bn} の漸化式について, 特性方程式は f(x)=(x−α110)(x−α210)⋯(x−α1010)=0
となる. f(x) を求めよう. x10−1=x3 について, 両辺 10 乗することで, y=x10 についての 10 次方程式,
(y−1)10=y3
が導かれる. したがって, f(x)=(x−1)10−x3 であり, これから {bn} の漸化式を導出することができ, b9(=a90) を bn(=a10n)(1≤n≤10, n=9) を用いて表すことができる.