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OMC225

OMC225(B) - 面積に関する連立方程式を立てて解く方法

ユーザー解説 by natsuneko

 BE=a,EC=EA=bBE = a, EC = EA = b とおく.このとき,四角形 BECOBECO44 つ組み合わせることで一辺の長さが a+ba+b の正方形ができるので,四角形 BECOBECO の面積は (a+b)24\dfrac{(a+b)^2}{4} と分かる.また,AB=AE+EB=a+bAB = AE + EB = a + b より,三角形 ADBADB の面積も (a+b)24\dfrac{(a+b)^2}{4} と分かる.よって,四角形 BECOBECO の面積と三角形 ADBADB の面積が等しいため,四角形 AEHDAEHD の面積と四角形 BHCOBHCO の面積は等しく,共に 55 と分かる.
 そこで,三角形 ABCABC,三角形 BOCBOC,三角形 BHCBHC の面積をそれぞれ S,T,US, T, U とおく.すると,T+U=5T + U = 5 が直ちに分かる.また,AD:AB=AE:AC=1:2AD : AB = AE : AC = 1 : \sqrt{2} より,三角形 ADEADE と三角形 ABCABC は相似比 1:21 : \sqrt{2},つまり,面積比 1:21 : 2 の相似な三角形同士であると分かる.同様に,EH:BH=DH:CH=1:2EH : BH = DH : CH = 1: \sqrt{2} より,三角形 EHDEHD と三角形 BHCBHC の面積比が 1:21 : 2 とも分かる.よって,四角形 AEHDAEHD の面積は S+U2\dfrac{S + U}{2} となり,S+U=10S + U = 10 も分かる.
 ここで,三角形 AOCAOC を点 OO を中心に点 CC が点 BB に重なるように回転移動させることを考える.このとき,点 AA の移動先を AA^\prime とする.すると,三角形 AOAAOA^\primeAO=AO=7, AOA=90AO = A^\prime O = 7, \ \angle AOA^\prime = 90^\circ の直角二等辺三角形になるので,その面積は 492\dfrac{49}{2} となる.また,四角形 AOABAOA^\prime B の面積は四角形 ABOCABOC の面積に等しく,S+TS + T と表される.そして,三角形 ABAABA^\primeAB=AC, ABA=135A^\prime B = AC, \ \angle ABA^\prime = 135^\circ を満たすため,その面積は三角形 ABCABC のそれに等しく,SS で表される.よって,2S+T=4922S + T = \dfrac{49}{2} が従う.
 以上を連立させて解くことで,T=296T = \dfrac{29}{6} が得られる.T=BC24T = \dfrac{BC^2}{4} より,BC2=583BC^2 = \dfrac{58}{3} が従う.