BE=a,EC=EA=b とおく.このとき,四角形 BECO を 4 つ組み合わせることで一辺の長さが a+b の正方形ができるので,四角形 BECO の面積は 4(a+b)2 と分かる.また,AB=AE+EB=a+b より,三角形 ADB の面積も 4(a+b)2 と分かる.よって,四角形 BECO の面積と三角形 ADB の面積が等しいため,四角形 AEHD の面積と四角形 BHCO の面積は等しく,共に 5 と分かる.
そこで,三角形 ABC,三角形 BOC,三角形 BHC の面積をそれぞれ S,T,U とおく.すると,T+U=5 が直ちに分かる.また,AD:AB=AE:AC=1:2 より,三角形 ADE と三角形 ABC は相似比 1:2,つまり,面積比 1:2 の相似な三角形同士であると分かる.同様に,EH:BH=DH:CH=1:2 より,三角形 EHD と三角形 BHC の面積比が 1:2 とも分かる.よって,四角形 AEHD の面積は 2S+U となり,S+U=10 も分かる.
ここで,三角形 AOC を点 O を中心に点 C が点 B に重なるように回転移動させることを考える.このとき,点 A の移動先を A′ とする.すると,三角形 AOA′ は AO=A′O=7, ∠AOA′=90∘ の直角二等辺三角形になるので,その面積は 249 となる.また,四角形 AOA′B の面積は四角形 ABOC の面積に等しく,S+T と表される.そして,三角形 ABA′ は A′B=AC, ∠ABA′=135∘ を満たすため,その面積は三角形 ABC のそれに等しく,S で表される.よって,2S+T=249 が従う.
以上を連立させて解くことで,T=629 が得られる.T=4BC2 より,BC2=358 が従う.