公式解説とは異なる文字の使い方だが,AC=b,AB=c とおく.
公式解説と同様に,直角二等辺三角形をうまく活用して,四角形の面積の条件は次のように書き換えられる
20=−b2−c2+22bc(1)
次に条件 OA=7 を活用したい.
∠BOC=90∘ なので,点 O を中心に △ABC を 90∘ 回転させて,点 B が点 C に一致するようにできる.このように回転移動したときの点 A の移動先を A′ としよう.このとき △ACA′ について,以下のことがわかる.
- 回転移動なので A′C=AB
- △AOA′ は直角二等辺三角形なので AA′=72
- 角度計算により ∠ACA′=135∘
よって余弦定理より 98=b2+c2+2bc を得る.
式 (1) と連立させて,
b2+c2=3176,2bc=3118
△ABC に余弦定理を用いて,
BC2=b2+c2−2bc=3176−3118=358
(さらなる別解)AO=7 の活用方針だけ記す.
点 O を中心に △ABC を 180∘ 回転させて,点 A,B,C の移動先をそれぞれ A′,B′,C′ とする.AC と A′B′ の交点を T とすると,△ATA′ について,以下のことがわかる.
- 四角形 BCB′C′ は正方形,特に BC=C′B′
- 適当な角度計算をすることによって △BHC≡△CTB′
- 合同を用いて,AT=2c,A′T=2b,∠ATA′=135∘
AA′=2OA=14 を用いれば,やはり余弦定理を活用することができる.