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OMC225

OMC225(B) - 中線定理を使わない方針

ユーザー解説 by Tempurabc

 公式解説とは異なる文字の使い方だが,AC=b,AB=cAC=b, AB=c とおく.

 公式解説と同様に,直角二等辺三角形をうまく活用して,四角形の面積の条件は次のように書き換えられる 20=b2c2+22bc(1)\tag {1} 20=-b^2-c^2+2 \sqrt{2}bc

 次に条件 OA=7OA=7 を活用したい.
 BOC=90\angle BOC=90^{\circ} なので,点 OO を中心に ABC\triangle ABC9090^{\circ} 回転させて,点 BB が点 CC に一致するようにできる.このように回転移動したときの点 AA の移動先を AA^{\prime} としよう.このとき ACA\triangle ACA^{\prime} について,以下のことがわかる.

  • 回転移動なので AC=ABA^{\prime}C=AB
  • AOA\triangle AOA^{\prime} は直角二等辺三角形なので AA=72AA^{\prime}=7\sqrt{2}
  • 角度計算により ACA=135\angle ACA^{\prime}=135^{\circ}

 よって余弦定理より 98=b2+c2+2bc98=b^2+c^2+\sqrt{2}bc を得る.
 式 (1)(1) と連立させて, b2+c2=1763,2bc=1183b^2+c^2=\dfrac{176}{3}, \sqrt{2}bc=\dfrac{118}{3}  ABC\triangle ABC に余弦定理を用いて, BC2=b2+c22bc=17631183=583BC^2=b^2+c^2-\sqrt{2}bc=\dfrac{176}{3}-\dfrac{118}{3}=\dfrac{58}{3}


(さらなる別解)AO=7AO=7 の活用方針だけ記す.
 点 OO を中心に ABC\triangle ABC180180^{\circ} 回転させて,点 A,B,CA,B,C の移動先をそれぞれ A,B,CA^{\prime}, B^{\prime}, C^{\prime} とする.ACACABA^{\prime}B^{\prime} の交点を TT とすると,ATA\triangle ATA^{\prime} について,以下のことがわかる.

  • 四角形 BCBCBCB^{\prime}C^{\prime} は正方形,特に BC=CBBC=C^{\prime}B^{\prime}
  • 適当な角度計算をすることによって BHCCTB\triangle BHC \equiv \triangle CTB^{\prime}
  • 合同を用いて,AT=2c,AT=2b,ATA=135AT=\sqrt{2}c, A^{\prime}T=\sqrt{2}b, \angle ATA^{\prime}=135^{\circ}

 AA=2OA=14AA^{\prime}=2OA=14 を用いれば,やはり余弦定理を活用することができる.