A,R,C が共線であることの別証明を紹介する. 点 P が辺 AB 上を動き,それに合わせて点 R が条件を満たすように動くことを考える. このとき DR は,DP を定数倍して,点 D 中心に一定の角度回転させたベクトルである.勘の良い人であれば,以上の説明だけで,点 R がある直線上に存在すると直観するかもしれない(ちなみに私は勘が良くない). より具体的に説明すると,①点 D を原点とした直交座標系を取れば,点 P,R はある行列によって座標変換した関係だと言えるし,②点 D を原点とする複素数平面を取れば,点 P,R はある複素数倍した関係だと言える.いずれにしても,直線を直線に移す変換であることが言える. あとは,点 Pが 点 A に一致する場合,点 P が点 B に一致する場合について確かめれば,A,R,C が共線であることを示せる.