p=2752752752753 とし,特に断りのない場合,合同式の法は全て p とする.
x の多項式 f(x) について,次数を 4 で割った余りが 0,1,2,3 となる項の係数の総和をそれぞれ A,B,C,D とする.このとき,以下の等式が成り立つ.( i は虚数単位)
A=41(10×f(1)+i0×f(i)+(−1)0×f(−1)+(−i)0×f(−i))
B=41(13×f(1)+i3×f(i)+(−1)3×f(−1)+(−i)3×f(−i))
C=41(12×f(1)+i2×f(i)+(−1)2×f(−1)+(−i)2×f(−i))
D=41(11×f(1)+i1×f(i)+(−1)1×f(−1)+(−i)1×f(−i))
本問では, f(x)=7x−1(7x)4p−1×11x−1(11x)4p−1×13x−1(13x)4p−1 としたときの S=B+C を答えればよい.
これは, g(x)=(x2+x3)f(x) とすると, S=41(g(1)+g(i)+g(−1)+g(−i)) である.
また, p は 4 で割って 1 余る素数より, n2≡−1(modp) なる整数 n が存在するから,それぞれFermatの小定理より,
g(1)=2×7−174p−1×11−1114p−1×13−1134p−1≡2×7−174−1×11−1114−1×13−1134−1≡2787456000
g(i)=(−1−i)×7i−1(7i)4p−1×11i−1(11i)4p−1×13i−1(13i)4p−1≡(−1−i)×7i−1(7i)4−1×11i−1(11i)4−1×13i−1(13i)4−1=(−1−i)×48(−1−7i)×120(−1−11i)×168(−1−13i)=967680(1+i)(1+7i)(1+11i)(1+13i)=967680(660−1280i)
g(−1)=0×−7−1(−7)4p−1×−11−1(−11)4p−1×−13−1(−13)4p−1=0
g(−i)=g(i)≡967680(660+1280i)
よって,
S=41(g(1)+g(i)+g(−1)+g(−i))≡41(2787456000+967680(660−1280i)+0+967680(660+1280i))=1016198400