点 B を通り, 直線 BC ではない直線は実数 b を用いて, x+by+16=0 と表すことができる. 直線 AB と点 I との距離は r であるため, 1+b2∣br+16∣=r を解いて b=32rr2−256 であり, 直線 AB を表す式は x+32rr2−256y+16=0 である.
同様にして, 直線 AC を表す式は x+50r625−r2y−25=0 である.
点 A は直線 ABと直線 AC の交点であるから, 点 A の座標は (400−r2−9r2,400−r2800r) である. 点 H は点 A から直線 BC におろした垂線の足であるから, 点 H の座標は (400−r2−9r2,0) である.
ここで, HI の長さを素直に求めて BH=HI を満たす r を求めようとしたのですが, 自分ではこの方程式を解けなかった. (ojamesi1357さんによると, BH2−DH2=DI2 と変形してから解けばそこまで大変ではないらしい.)
そこで, 線分 BI の垂直二等分線と直線 BC の交点が H になるような r を求めるという方針を新たに考える. この方針は, 線分 BI の垂直二等分線と直線 BC の交点の座標は比較的単純に表せるので, なんとかなりそうという希望的観測のもと立てた. そんな感じだったと憶えている.
直線 BI の傾きは 16r であるから, その垂直二等分線の傾きは −r16 である. これは, BI の中点 (−8,2r) を通っているので, 直線 BC との交点の座標は (−8+32r2,0) である.
これが, H と一致するような r は 400−r2−9r2=−8+32r2 を満たすことが必要で, これを整理して, 0<r<20 であることに注意すると, r=472−24209 に限られることがわかる.
さて, 今回求めたい AEEI について, AEEI=AHDI=400−r2800rr=21−800r2=100−9+3209 である. この値を z とおく.
まず, (100z+9)2=1881 であることから, z2+509z−509=0 であることがわかる. また, z は無理数であるから z を解に持つ 1 次の有理数係数多項式は存在しないことがわかる. 以上より, 提出するべき値は ⌊10002+509⋅1000−509⌋=1000179 である.