初等解です. 提出時にはこの解法を想定していました.
三角形 ABC の外接円を Γ とし,IE=1,AE=x とする. AI,CI と Γ の交点をそれぞれ M,N とすると,MB=MI,NB=NI より M,N,H はいずれも BI の垂直二等分線上にあり,よって共線. したがって,∠BNM=∠BAM=∠BCM=∠MBC だから三角形 MHB と MBN,MEB と MBA は相似なので,MH×MN=MB2=ME×MA より A,N,H,E は共円. よって ∠ANE=90∘ より,AO と三角形 ABC の外接円の交点を P(=A) とすると,N,E,P は共線. ここで,∠APN=∠ACN=∠ICB, ∠AEN=90∘−∠NAE=90∘−∠NCM=∠IMC/2=∠IBC
だから,∠ANP=90∘ と併せ,三角形 IBD と AEN,ICD と APN はそれぞれ相似. よって NE=16y,NP=25y とおける. ここで,三角形 ABC の ∠A 内の傍心を IA とすると,IE×EIA=BE×CE=NE×PE より N,I,P,IA は共円. ここで MI=MIA, ∠AMP=90∘ だから,PI=PIA である. したがって ∠PIIA=∠PIAI=∠PNI なので,三角形 PEI と三角形 PIN は相似. よって,PI=PE×PN=15y, NA=NI=35.
ところで,MI=MIA であり,また AE×ME=BE×CE=IE×IAE より IAE:ME=AE:IE=x:1 だから,ME=x−21. よって 16y×9y=NE×EP=AE×ME=x−2x だから,y=12x−2x であり,よって NE=16y=3x−24x なので,三平方の定理から NE2−NI2=EI×EA より,x=9x−1850−9x. よって x2−x−950=0 である. z=x1 とすると,求めるものは z の最小多項式であるから,P(z)=z2+509z−509. よって解答すべき値は 1000179.