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OMC133 (for experts)

OMC133(F)

ユーザー解説 by bangii

 線分 DEDEω\omega の直径をなすこと,44C,F,I,EC , F , I , E の共円は公式解説と同様.

 I(0),E(1),D(1),C(1+ri)I(0) , E(1) , D(-1) , C(-1+ri) となる複素座標を考える(ただし rr は正の実数).このとき方べきの定理より DCDF=DIDEDC\cdot DF=DI\cdot DE であるから DF=2rDF=\dfrac{2}{r} となり,FF の座標は (1+2ri)\biggl( -1+\dfrac{2}{r}i \biggr),これと BD=CFBD=CF より B(1(r2r)i)B\biggl( -1-\biggl(r-\dfrac{2}{r}\biggr)i \biggr) となる.

 三角形 BIMBIM と三角形 EIFEIF は同じ向きに相似であるが,これを複素座標を用いて解釈すると, (Bの座標)(Iの座標)(Mの座標)(Iの座標)=(Eの座標)(Iの座標)(Fの座標)(Iの座標)\dfrac{(Bの座標)-(Iの座標)}{(Mの座標)-(Iの座標)}=\dfrac{(Eの座標)-(Iの座標)}{(Fの座標)-(Iの座標)} となる.この式に今回の座標を代入して計算することで, MM の座標は (1(r2r)i)(1+2ri)=(34r2)+(r4r)i\biggl( -1-\biggl(r-\dfrac{2}{r}\biggr)i \biggr)\cdot \biggl( -1+\dfrac{2}{r}i \biggr)=\biggl(3-\dfrac{4}{r^2}\biggr)+ \biggl(r-\dfrac{4}{r}\biggr)i となる.

 一方,MM の定義より BM=CMBM=CM であるから,MMは線分 BCBC の垂直二等分線上にあり,したがって MM の座標の虚部は 1r\dfrac{1}{r} となる.これらより r4r=1rr-\dfrac{4}{r}=\dfrac{1}{r} となり, r=5r=\sqrt{5} となる.

 あとは全体に 5\sqrt{5} 倍の相似拡大を行って BD=3,DC=5,ID=5BD=3 , DC=5 , ID=\sqrt{5} のときに AMAM の値を計算すればよく,これは(手間はかかるが)あまり難しくない.