線分 DE が ω の直径をなすこと,4 点 C,F,I,E の共円は公式解説と同様.
I(0),E(1),D(−1),C(−1+ri) となる複素座標を考える(ただし r は正の実数).このとき方べきの定理より DC⋅DF=DI⋅DE であるから DF=r2 となり,F の座標は (−1+r2i),これと BD=CF より B(−1−(r−r2)i) となる.
三角形 BIM と三角形 EIF は同じ向きに相似であるが,これを複素座標を用いて解釈すると,
(Mの座標)−(Iの座標)(Bの座標)−(Iの座標)=(Fの座標)−(Iの座標)(Eの座標)−(Iの座標)
となる.この式に今回の座標を代入して計算することで, M の座標は
(−1−(r−r2)i)⋅(−1+r2i)=(3−r24)+(r−r4)i
となる.
一方,M の定義より BM=CM であるから,Mは線分 BC の垂直二等分線上にあり,したがって M の座標の虚部は r1 となる.これらより r−r4=r1 となり, r=5 となる.
あとは全体に 5 倍の相似拡大を行って BD=3,DC=5,ID=5 のときに AM の値を計算すればよく,これは(手間はかかるが)あまり難しくない.