この問題をエスパーで解く方法を紹介します(したがって,この解説内には厳密でない記述がたくさん登場します).
xn1=yn とおくと, yn+1=yn+yn1 です.差分 yn+1−yn を微分とみなすことにすると y′(n)=y(n)1 となり,この微分方程式を解くことで yn がおおよそ 2n であることがわかります.ここから x1+x2+⋯+xn を評価するにあたって,思いきって
21+41+⋯+2n1
に置き換えます.総和なので積分だと思うことにすると,これはおおよそ ∫0n2x1dx=2n となります.
よって,極限値が 5358−1 と求まります.
【2022/03/16 01:49 追記】厳密にしたものも書いておきます.まず,2n≤yn≤2n+2n1 が帰納法より確かめられます.
証明
n=1,2 のときは成り立つ.x+x1 の単調性に注意すると,左側の不等号は
2n+2−2n=2n+2+2n2≤2n1
により 2n+2≤2n+2n1 であるから成り立つ.また,
2n+2n1+2n+2n11=(2n+1)2n4n2+6n+1
である,n≥2 に対し (2n+1)2n4n2+6n+1≤2n+2+2n+21 が頑張って展開するとわかるので,右側の不等号も成り立つ.
k=1∑nxk=Sn とします.積分を k=1∑n∫k−1kf(x)dx と捉えることで,積分による概算値と実際の値との差が評価できます.
評価
2n≤yn≤2n+2n1 より, 2n1−(2n)3/21≤xn≤2n1.Sn′=k=1∑n2k1 とすると,
Sn′−2n=k=1∑n2k1−k=1∑n∫k−1k2x1dx=k=1∑n(2k1−(2k+2−2k))=k=1∑n2k(2k+2k+2)22
となり,これは O(n1) である.k=1∑n(2n)3/21 も O(n1) であるので Sn=2n+O(n1) である.