∠A=60∘ 以降についての議論です. 元の解説はかなり計算量が重めですが,三角形 IBC の面積に注目すると計算量が軽くなります.
AI=x とすると, 三角形 ABC の内接円の半径は x/2 と表せ, BC=18 だから三角形 IBC の面積は 29x と表せる. ここで,
∣IBC∣=IB×IC×43
から, IB×IC=63x と導ける.
また, 余弦定理から IB2+IB×IC+IC2=324 であり, 2 式の和をとることで
IB+IC=324+63x
と表せる. ここで ID=IE=23 から,
∣IDB∣+∣IEC∣=(IB+IC)×23×43=23324+63x
となる. ここで I から AB,AC に下ろした垂線の足を P,Q とすると, ∠ADP=∠AEQ なので, ∣IDP∣=∣IEQ∣ だから, ∣IDB∣+∣IEC∣=∣IBC∣ が導ける. したがって,
29x=23324+63x
より x=31+109 となり, よって AB+AC=3x+18=1+109+18=19+109 であるから, 解答すべき値は 128 である.