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OMC046

OMC046(F)

ユーザー解説 by pomodor_ap

A=60\angle A=60^{\circ} 以降についての議論です. 元の解説はかなり計算量が重めですが,三角形 IBCIBC の面積に注目すると計算量が軽くなります.


AI=xAI=x とすると, 三角形 ABCABC の内接円の半径は x/2x/2 と表せ, BC=18BC=18 だから三角形 IBCIBC の面積は 9x2\dfrac{9x}{2} と表せる. ここで, IBC=IB×IC×34|IBC|=IB×IC×\dfrac{\sqrt 3}{4} から, IB×IC=63xIB×IC=6\sqrt 3x と導ける. また, 余弦定理から IB2+IB×IC+IC2=324IB^2+IB×IC+IC^2=324 であり, 22 式の和をとることで IB+IC=324+63xIB+IC=\sqrt{324+6\sqrt 3x} と表せる. ここで ID=IE=23ID=IE=2\sqrt 3 から, IDB+IEC=(IB+IC)×23×34=32324+63x|IDB|+|IEC|=(IB+IC)×2\sqrt 3×\dfrac{\sqrt 3}{4}=\dfrac{3}{2}\sqrt{324+6\sqrt 3x} となる. ここで II から AB,ACAB, AC に下ろした垂線の足を P,QP, Q とすると, ADP=AEQ\angle ADP=\angle AEQ なので, IDP=IEQ|IDP|=|IEQ| だから, IDB+IEC=IBC|IDB|+|IEC|=|IBC| が導ける. したがって, 9x2=32324+63x\dfrac{9x}{2}=\dfrac{3}{2}\sqrt{324+6\sqrt 3x} より x=1+1093x=\dfrac{1+\sqrt{109}}{\sqrt 3} となり, よって AB+AC=3x+18=1+109+18=19+109AB+AC=\sqrt 3x+18=1+\sqrt{109}+18=19+\sqrt{109} であるから, 解答すべき値は 128\textbf{128} である.