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OMCE011

OMCE011(D)

 前者の条件は,ある複素数係数多項式 QQ によって P(x)=Q(x)n=13000(x(cos2n3001π+isin2n3001π))+3001=Q(x)(x3000+x2999++x+1)+3001 \begin{aligned} P(x) &= Q(x)\cdot\prod_{n=1}^{3000} \bigg( x- \bigg(\cos{\frac{2n}{3001}\pi}+i\sin{\frac{2n}{3001}\pi} \bigg) \bigg) +3001 \\ &=Q(x)(x^{3000}+x^{2999}+\ldots+x+1)+3001 \end{aligned}

と表せることと同値であり,後者は同様にある複素数係数多項式 RR によって P(x)=R(x)(x7000+x6999++x+1)+7001P(x)=R(x)(x^{7000}+x^{6999}+\ldots+x+1)+7001 と表せることと同値である.以下では A(x)=x3000+x2999++1,B(x)=x7000+x6999++1A(x)=x^{3000}+x^{2999}+\cdots+1, \quad B(x)=x^{7000}+x^{6999}+\cdots+1 とする.このとき AABB が互いに素であることに注意する.
 まず,このような Q,RQ, R をひとつ見つける.(m,n)=(1752,751)(m, n)=(1752,751) とおくと,これは 3001m7001n=13001m-7001n=1 をみたす.したがって, Q1(x)=4000(x3001(m1)+x3001(m2)++1),R1(x)=4000x(x7001(n1)+x7001(n2)++1)\begin{aligned} Q_1(x) &= 4000(x^{3001(m-1)}+x^{3001(m-2)}+\ldots+1),\\ R_1(x) &= 4000x(x^{7001(n-1)}+x^{7001(n-2)}+\ldots+1) \end{aligned} とすれば,Q=Q1, R=R1Q = Q_1, ~ R = R_1Q(x)A(x)R(x)B(x)=4000Q(x)A(x)-R(x)B(x)=4000 をみたす一つの構成となっている.A,BA, B が互いに素であることから,一般にある整数係数多項式 S(x)S(x) によって Q=Q1+BS,R=R1+AS Q = Q_1 + BS, \quad R = R_1 + AS と表される.これより,R1R_1AA で割ったあまりを R2R_2 とおくと,RR としてありうるもののうち次数が最小となるのは R2R_2 であるので,求める値は P2=R2B+7001P_2 = R_2B+7001 としたときの P2(1)P_2(1) の値である.
 R2(x)R_2(x)R1(x)R_1(x)(x1)A(x)=x30011(x-1)A(x)=x^{3001}-1 で割ったのちに A(x)A(x) で割ったあまりに等しい.R1(x)R_1(x)x30011x^{3001}-1 で割ったあまりは,非負整数 jj に対して 7001j7001j30013001 で割ったあまりを rjr_j として, 4000(xrn1+xrn2++xr1+1)4000(x^{r_{n-1}}+x^{r_{n-2}}+\ldots+x^{r_1}+1) に等しい.r1,r2,,rn1r_1, r_2, \ldots,r_{n-1} のうち 30003000 に等しいものは存在しないため, R2(x)=4000(xrn1+xrn2++xr1+1) R_2(x) = 4000(x^{r_{n-1}}+x^{r_{n-2}}+\ldots+x^{r_1}+1) が成り立つ.したがって,解答すべき値は P2(1)=R2(1)B(1)+7001=40007527001+7001=21031011001 P_2(1) = R_2(1)B(1) + 7001 = 4000 \cdot 752 \cdot 7001 + 7001 = \mathbf{21031011001} である.

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