前者の条件は,ある複素数係数多項式 Q によって
P(x)=Q(x)⋅n=1∏3000(x−(cos30012nπ+isin30012nπ))+3001=Q(x)(x3000+x2999+…+x+1)+3001
と表せることと同値であり,後者は同様にある複素数係数多項式 R によって
P(x)=R(x)(x7000+x6999+…+x+1)+7001
と表せることと同値である.以下では
A(x)=x3000+x2999+⋯+1,B(x)=x7000+x6999+⋯+1
とする.このとき A と B が互いに素であることに注意する.
まず,このような Q,R をひとつ見つける.(m,n)=(1752,751) とおくと,これは 3001m−7001n=1 をみたす.したがって,
Q1(x)R1(x)=4000(x3001(m−1)+x3001(m−2)+…+1),=4000x(x7001(n−1)+x7001(n−2)+…+1)
とすれば,Q=Q1, R=R1 が Q(x)A(x)−R(x)B(x)=4000 をみたす一つの構成となっている.A,B が互いに素であることから,一般にある整数係数多項式 S(x) によって
Q=Q1+BS,R=R1+AS
と表される.これより,R1 を A で割ったあまりを R2 とおくと,R としてありうるもののうち次数が最小となるのは R2 であるので,求める値は P2=R2B+7001 としたときの P2(1) の値である.
R2(x) は R1(x) を (x−1)A(x)=x3001−1 で割ったのちに A(x) で割ったあまりに等しい.R1(x) を x3001−1 で割ったあまりは,非負整数 j に対して 7001j を 3001 で割ったあまりを rj として,
4000(xrn−1+xrn−2+…+xr1+1)
に等しい.r1,r2,…,rn−1 のうち 3000 に等しいものは存在しないため,
R2(x)=4000(xrn−1+xrn−2+…+xr1+1)
が成り立つ.したがって,解答すべき値は
P2(1)=R2(1)B(1)+7001=4000⋅752⋅7001+7001=21031011001
である.
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