AP=x,DP=y とする.三角形 ABC の ∠A 内の傍心,傍接円を IA,ωA とし ωA と直線 BC,CA,AB の接点を順に DA,EA,FA とする.直線 AP と直線 BC,EAFA の交点を H,Q とし,点 I から直線 AP に下ろした垂線の足を J とする.
四角形 APDI は平行四辺形なので AP=ID=JH であり,A,E,I,J,F の共円から
AP×AJ=AF2=AI2−IF2=AI2−AP×JH⇒AI2=AP×AH
がわかる.A を中心とした相似拡大などから HD:HDA=ID:IADA より ∠IHA=∠IAHQ であり,AP:AQ=AI:AIA から AH×AQ=AI×AIA より I,IA,Q,H が共円となるので,上記と合わせて QI=QIA となる.したがって四角形 IEAIAFA はひし形となり IFA=IAFA および FA,I,E が同一直線上であることから cosA=IFAIF=IAFAIF=AIAAI となる.よって求める三角形 ABC の面積は
21AB×ACsinA=21AI×AIAsinA=21AI2tanA
ここで sin2A=yx より tanA=1−2sin22A2sin2Acos2A=y2−2x22xy2−x2 なので求める値は y2−2x2xy2y2−x2 である.