まず,各ボールを独立にそれぞれ 31 の確率で赤,青,白に塗っていくと考えることで,求めるべきは RBW の期待値と言い換えることができる.また,塗り方を固定したときの RBW の値は,隣り合うボール同士の順序付いた 3 つの組 (A1,A2,A3) であって,A1,A2,A3 に含まれる 2 つのボールがそれぞれ赤と赤,青と青,白と白で塗られているようなものの数に等しい.
そこで, (A1,A2,A3) を選んだ時, A1,A2,A3 に含まれる 2 つのボールがそれぞれ赤と赤, 青と青, 白と白で塗られているとき (A1,A2,A3) のスコアを 1 , そうでないとき (A1,A2,A3) のスコアを 0 と定めることで, 全ての (A1,A2,A3) に対するスコアの和が RBW に等しくなり, 求めるべきは全ての (A1,A2,A3) に対するスコアの和の期待値と分かる. これは, (A1,A2,A3) のスコアの期待値の和に等しいため, 各組のスコアの期待値を考えればよいと分かる.
まず, A1,A2,A3 が共通部分を持つときは必ずスコアが 0 となるため, スコアの期待値は 0 である. 一方, A1,A2,A3 が共通部分を持たないときは, スコアが1 になる確率が (31)6=7291 であることから, スコアの期待値は 7291 である. よって, A1,A2,A3 が共通部分を持たないような (A1,A2,A3) の数を求めればよいと分かる.
そこで, まず A1 を固定したときの A2,A3 の選び方を考える. これは, 2022 個のボールが横一列に並んでいるときに, 区別できる隣り合うボール同士の組を 2 つ重ならないように選ぶ方法に等しく, これは 2020C2×2=4078380 通りある. また, A1 の選び方は 2024 通りあるため, 条件を満たす (A1,A2,A3) の数は全部で 4078380×2024=8254641120 通りあると分かる. よって, 全ての(A1,A2,A3) に対するスコアの期待値の和は 8254641120×7291=2432751547040 となるため, 特に解答すべき値は 2751547283 となる.
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