YZ の中点を L′ とすると,AY=AZ より ∠AL′Y=∠AL′Z=90∘ である. また,
∠YAL′=∠ZAL′=2∠YAZ=∠BAC
であるから,
△YAL′∼△BAHB,△ZAL′∼△CAHC
と分かる.また,このとき,YA:BA=AL′:AHB, ∠YAB=∠L′AHB より,△YAB∼△L′AHB も分かる.同様に,△ZAC∼△L′AHC も分かる.これより,
L′HBL′HC=YB⋅ABAHB=XB⋅cos∠BAC=ZC⋅ACAHC=XC⋅cos∠BAC
が分かる.よって,L′HB+L′HC=XB⋅cos∠BAC+XC⋅cos∠BAC=BC⋅cos∠BAC
が従う.一方で,4 点 B,HC,HB,C が同一円周上にあることから △AHBHC∼△ABC が分かる.よって,
HBHC=BC⋅ABAHB=BC⋅cos∠BAC
となり,L′HB+L′HC=HBHC が従う.よって,L′ は HBHC 上にあり,YZ と HBHC の交点が L′ であること,つまり,L′=L を得る.これより AH と YZ が YZ の中点 L=L′ で交わるため,AH⊥YZ,すなわち YZ∥BC を得る.よって,∠ZYM=∠BXM=90∘−∠ABC=∠BAHA と分かる.ここで,
∠ZYM=∠AYM−∠AYZ=90∘−∠YAM−(90∘−2∠YAZ)=∠BAC−∠XAB=∠XAC
より ∠XAC=∠BAHA が従う.これより三角形 ABC の外心は直線 AX 上にあるので,直線 AX と三角形 ABC の外接円の A でない方の交点を D とすると,AD が △ABC の外接円の直径となる.ここで,∠ALY=∠AMY=90∘ より,△ALM の外接円は AY を直径とすると分かる.よって,∠APY=∠APD=90∘ と分かり,3 点 Y,P,D が同一直線上にあることおよび AP⊥YD が分かる.さらに ∠XAC=∠BAHA より,∠XAB=∠CAHA=45∘ から ∠XAM=45∘ および ∠AXM=45∘ が従い,∠AYM=∠AXM=45∘ が分かる.よって,A,Y,P,M の共円から,円周角の定理より ∠APM=∠AYM=45∘ が従う.これより,△APM に余弦定理を適用して AM=17 が得られる.また,△AMY と △AMX は共に ∠M=90∘ の直角二等辺三角形のため,AY=AX=34 が分かる.よって,△APY に三平方の定理を適用して YP=3 が分かる.これより,△APY と △DPA の相似比が 3:5 と分かり,AD=3534 が得られる.よって,AX=34, XD=3234 と分かる.ここで,△ABC の外接円の直径が AD=3534 のため,△ABC に正弦定理を適用して AB=3517 と分かる.よって,△BAX に余弦定理を適用して BX=3221 が分かる.また,方べきの定理より,AX⋅XD=BX⋅XC のため,XC=134221 が分かり,BC=3925221 が分かる.よって,BC2=11710625 となり,特に解答すべき値は 10742 となる.
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