一般に,相異なる素数 p,q および非負整数 n に対して
N=pn+1∑pn+1vp(N)vq(N)=vq(pn!)
が成り立つことを n に関する数学的帰納法で示そう.
- n=0 のときは両辺とも値は 0 となり等式が成立する.
- ある非負整数 n で等式が成立すると仮定する.p∤N のとき vp(N)=0 であることに注意すると,
N=pn+1+1∑pn+2vp(N)vq(N)=N=pn+1∑pn+1vp(pN)vq(pN)=N=pn+1∑pn+1(vp(N)+1)vq(N)=N=pn+1∑pn+1vp(N)vq(N)+N=pn+1∑pn+1vq(N)=vq(pn!)+vq(pn!pn+1!)=vq(pn+1!)
より,n+1 のときも等式が成立する.
よって示された.
特に本問は p=3,q=2,n=6 の場合である.