光線の軌跡は点 (0,0),(4122,1),(4144,0) を頂点とする二等辺三角形と合同な三角形を並べたものを, 正方形 OABC 内に「折り畳んだ」ものであることに注意する.光線が x 方向に距離 1 だけ進むたびに線分 AB または CO 上の鏡で反射されて進行方向を変えること,また x 方向に距離 4144 だけ進むたびに線分 OA 上の鏡で反射されることから,xn は以下のように書ける.ここで,4144n の整数部分と小数部分をそれぞれ mn,rn とおく.
xn={rn1−rn(mnが偶数のとき)(mnが奇数のとき)
4144=1.0˙7317˙に注意すると,4144⋅10k の整数部分の偶奇および小数部分は k を 5 で割ったあまりで決定する.したがって次を得る.
m10k≡⎩⎪⎪⎪⎪⎪⎪⎪⎨⎪⎪⎪⎪⎪⎪⎪⎧10111(k≡0mod5)(k≡1mod5)(k≡2mod5)(k≡3mod5)(k≡4mod5)(mod2),r10k=⎩⎪⎪⎪⎪⎪⎪⎪⎨⎪⎪⎪⎪⎪⎪⎪⎧3/4130/4113/417/4129/41(k≡0mod5)(k≡1mod5)(k≡2mod5)(k≡3mod5)(k≡4mod5)
よって x10k を求めると次の通りである.
x10k=⎩⎪⎪⎪⎪⎪⎪⎪⎨⎪⎪⎪⎪⎪⎪⎪⎧38/4130/4128/4134/4112/41(k≡0)(k≡1)(k≡2)(k≡3)(k≡4)
以上より解答すべきは以下の計算から 2881 となる.
k=0∑99x10k=20×(4138+4130+4128+4134+4112)=412840