f(n)=d(n)n2+8n+2d(d(n))+12
とおくと,f(n) が整数であるとき n2+8n+2d(d(n))+12 は平方数である.ここで,任意の正の整数 m について,m の正の約数は m 個以下であるので,d(m)≤mである.よって,d(d(n))≤d(n)≤n であるので,
(n+3)2<n2+8n+2d(d(n))+12≤n2+8n+2n+12<(n+5)2
が成り立ち,n2+8n+2d(d(n))+12=(n+4)2,すなわち d(d(n))=2 を得る.したがって,素数 p,q を用いて d(n)=p, n=qp−1と表せる. これを f(n) の式に代入することにより f(n)=pqp−1+4 を得るので,この値が整数となる条件を調べる.
- p=q のとき,f(n)=ppp−1+4=pp−2+p4 であるので,f(n) が整数であるとき p=2 である.よって,n=2 を得る.
- p=q のとき,f(n)=pqp−1+4=pqp−1−1+p5であり,Fermatの小定理により pqp−1−1 は整数であるので,f(n) が整数となるとき p=5 である.このとき q は 5 でない任意の素数である.
以上より,f(n) が整数となるような n は小さいほうから 2,24,34,74,… であるから,解答すべき値は
2+24+34+74=2500
である.
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