1! から 3!=6 円札を 2 枚まで用いることで,1 円から 18 円まで 1 円刻みでちょうど払うことができる.一方で,n≥4 においては,帰納的に
2⋅1!+2⋅2!+⋯+2⋅(n−1)!<n!
が示すことができるため,n! 円未満のお札を 2 枚ずつ用いた金額よりも n! の方が大きくなる.したがって,使用した n! 円札の枚数ごとに異なる合計金額が対応する.したがって n≥4 のとき,n! 円札までを使用して作ることのできる金額の種類は,19⋅3n−3−1 種類であり,これらは 0≤C≤18 および c4,c5,…,cn∈{0,1,2}(すべてが 0 とはならない)によって
C+c4⋅4!+c5⋅5!+⋯+cn⋅n!
と一意に表示される.さらに,これはちょうど支払える金額のうち,小さい方から
C+c4⋅19⋅30+c5⋅19⋅31+⋯+cn⋅19⋅3n−4
番目のものであることもわかる.これが 1000 に等しくなるのは,n=7 かつ
(C,c4,c5,c6,c7)=(12,1,2,2,1)
のときである.このとき,支払われた金額は
12+1⋅4!+2⋅5!+2⋅6!+1⋅7!=6756
円である.
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