2k を約数として持つ 1 以上 n 以下の整数の個数を Cn,k で表すことにすると,
k=1∑nf(k)=k=0∑∞2kCn,k
となる.ここで,Cn,k=⌊2kn⌋ であるから,正の整数 x,y に対して x%y で x を y で割ったあまりを表すことにすると,
2kCn,k=n−n%2k
である.今,21000≤n<21001−1 の場合は,Cn,k>0 となる k の範囲は 0≤k≤1000 であるので,
g(n)=−1000n+k=0∑1000(n−n%2k)=n−k=0∑1000n%2k
と分かる.
ここで,n の 2 進数表記を b1000b999⋯b0 とする.このとき,n%20=0 であり,k≥1 のときには
n%2k=i=0∑k−12ibi
となるため,
k=0∑1000n%2k=k=0∑10002k(1000−k)bk
を得る.これより,b1000=1 であることに気をつければ,
g(n)=n−k=0∑1000 n%2k=21000−k=0∑9992k(999−k)bk
が分かる.ここで,k=0∑9992k(999−k)bk の各項の bk の係数は,k に対して (k=999 を除き) 広義単調増加である.また,
k=0∑42k(999−k)<25(999−5),k=0∑12k(999−k)<22(999−2)
がそれぞれ成り立つので,g(n) のとり得る 37 番目に大きい値は
21000−(25(999−5)+22(999−2))=21000−35796
であり,これを 997 で割ったあまりはフェルマーの小定理により 112 と分かる.
補足. 最後の議論と同様に考えることで,n−21000 が十分に小さい範囲では g(n) は狭義単調減少であることがわかる.
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