| For All Solvers
OMC217

OMC217(C)

 TST\subset S33 の倍数が含まれるとき,f(T)=0f(T) = 0 である.
 次に,TST\subset S33 の倍数が含まれない場合を考える.このとき,次が成り立つ.

  • TT33 で割って 22 あまる数が偶数個含まれているなら f(T)=1f(T) = 1,奇数個含まれているなら f(T)=2f(T) = 2

したがって, A=3000C0+3000C2++3000C3000,B=3000C1+3000C3++3000C2999 A = {}_{3000}\mathrm{C}_{0} + {}_{3000}\mathrm{C}_{2} + \cdots + {}_{3000}\mathrm{C}_{3000},\quad B = {}_{3000}\mathrm{C}_{1} + {}_{3000}\mathrm{C}_{3} + \cdots + {}_{3000}\mathrm{C}_{2999} とおくと,f(T)=1f(T) = 1 となるような TST\subset S の数 n1n_1f(T)=2f(T) = 2 となるような TST\subset S の数 n2n_2 はそれぞれ n1=23000A1,n2=23000Bn_1 = 2^{3000}A - 1,\quad n_2 = 2^{3000}B と表せる.ここで,次の補題が成り立つ.

補題. A=B=22999A = B = 2^{2999} 二項定理より, 23000=(1+1)3000=A+B,0=(11)3000=BA2^{3000} = (1 + 1)^{3000} = A + B,\quad 0 = (1-1)^{3000} = B - A がそれぞれ成り立つ.これら 22 式を連立することで所望の結果を得る.

補題より,求める平均は次のように計算できる. 1n1+2n2290001=3259991290001\frac{1\cdot n_1 + 2\cdot n_2}{2^{9000} - 1} = \frac{3\cdot 2^{5999} - 1}{2^{9000} - 1} 今,素数 pp32599913\cdot 2^{5999} - 12900012^{9000} - 1 を割り切ったとする.すなわち, 325999290001(modp)3\cdot 2^{5999} \equiv 2^{9000} \equiv 1\pmod p が成り立ったとする.このとき,2900012^{9000} - 1 は奇数であるから pp は奇素数である.また, 31259992900025999=23001(modp)3 \equiv \frac{1}{2^{5999}} \equiv \frac{2^{9000}}{2^{5999}} = 2^{3001} \pmod p が成り立つ.したがって, 27=33(23001)3=8290008(modp)27 = 3^3 \equiv (2^{3001})^3 = 8\cdot 2^{9000} \equiv 8 \pmod p であるから,p=19p = 19 である.一方で,フェルマーの小定理より 32599913\cdot 2^{5999} - 12900012^{9000} - 1 はともに 1919 で割り切れる.また,LTEの補題より 2900012^{9000} - 119219^2 で割り切れないことが確認できるので, b=325999119b = \frac{3\cdot2^{5999} - 1}{19} である.これを 29992999 で割ったあまりは,2211\bf2211 である.

解説YouTube

解説YouTubeが存在しません.