こんな方法もあるということで,紹介しておきます.
あまり好まれる方法ではないでしょうし,常にできるとも限らないので非推奨です.
チェバの定理の三角比版より,次の式が成立する:
sin∠PABsin∠PAC⋅sin∠PBCsin∠PBA⋅sin∠PCAsin∠PCB=sin4θsin2θ⋅sinθsin3θ⋅sin15θsin5θ=1
2 倍角の公式,3 倍角の公式を用いると次のように変形できる.
2cos2θ1⋅3−4sin25θ3−4sin2θ=1
分母に cos2θ があるので,これを含む形に変形すると 3−4sin2θ=1+2cos2θ となる.よって,
2cos2θ(1+2cos10θ)1+2cos2θ=1
変形して cos2θcos10θ=41 .
積和の公式を用いて cos8θ+cos12θ=21.
cos4θ=x と置けば,2 倍角の公式,3 倍角の公式を用いて,以下のように変形可能である:
4x3+2x2−3x−23=21(2x+1)(4x2−3)=0
15θ<180∘ だったので,cos4θ=23 すなわち θ=7.5∘ を得る.
以下は,三角比を用いる,もう少し楽な別解です.
△ABC の外接円と直線 CP の交点で,点 C でないものを D とおく.
∠PBC=θ とおくと,∠BPE=∠BEP=6θ であり,これより BP=BE を得る.また円周角の定理(正弦定理)より,AB:BE=sin10θ:sin5θ であり,BP=BE より AB:BP=sin10θ:sin5θ.
一方,△ABP に正弦定理を用いて,AB:BP=sin7θ:sin4θ.よって,sin10θ:sin5θ=sin7θ:sin4θ を得る.
積の形に変形してから 2 倍角の公式を用いると,2sin4θcos5θ=sin7θ.
和積の変換公式を用いると sin9θ−sinθ=sin7θ.
sin9θ−sin7θ=sinθ としてから再度和積の変換公式を用いると 2sinθcos8θ=sinθ.
これより cos8θ=21 すなわち θ=7.5∘ を得る.