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OMC212

OMC212(D)

a,ba,b の最大公約数をgg とし, 互いに素な正整数 a,ba^\prime, b^\prime によって a=ga,b=gba = ga^\prime, b = gb^\prime と表されたとする. このとき, gcd(b2a2,b2+a2)=g2gcd(b2a2,b2+a2)=g2gcd(2b2,b2+a2)\gcd(b^2-a^2, b^2+a^2) = g^2\gcd({b^\prime}^2-{a^\prime}^2, {b^\prime}^2+{a^\prime}^2) = g^2\gcd(2{b^\prime}^2, {b^\prime}^2+{a^\prime}^2) となる. ここで, gcd(2b2,b2+a2)\gcd(2{b^\prime}^2, {b^\prime}^2+{a^\prime}^2) が奇素数 pp で割り切れたとすると,aa^\primebb^\prime が共に pp で割り切れることとなり,この 22 つが互いに素であることに矛盾する.また,aa^\primebb^\prime の内少なくとも一方は奇数であるから,a2+b2a^{\prime2} + b^{\prime2}44 の倍数でない.よって,gcd(b2a2,b2+a2)=g2,2g2(1)\gcd(b^2-a^2, b^2+a^2) = g^2,2g^2\tag1 と分かる.従って,最後に書かれた数 cc を割り切る素数は,22 または最初に書かれた 20242024 個の数を全て割り切る素数のみであり,最初に書かれた 20242024 個の数の最大公約数は 11 であるから,cc22 べきである.
 以下では,cc22 で割り切れる最大の回数を求める.kk 回操作された後に黒板に書かれている 2024k2024-k 個の数のうち,22 で割り切れる回数が最も少ないものの 22 で割り切れる回数を eke_k とする.このとき,(1)より ek+12ek+1e_{k+1}\le 2e_{k}+1 であり,e0=0e_0 = 0 であるから,e2023220231e_{2023} \le 2^{2023}-1 である.また,黒板に 1,3,2211,2221,,22202211,\quad 3,\quad 2^{2^{1}-1},\quad 2^{2^{2}-1},\quad \ldots,\quad 2^{2^{2022}-1} が書かれているとき,毎回左の二つを選んで操作を行うことで等号が達成される.よって,N=2220231N = 2^{2^{2023}-1} である.従って,フェルマーの小定理より,求める答えは 127\bf{127} と計算できる.

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