三角形の各辺の長さを a,b,c とし,面積,周長,内接円の半径を S,2s,r,傍接円の各半径を ra,rb,rc とおく.このとき,
S=sr=(s−a)ra=(s−b)rb=(s−c)rc
が成り立つので,a+b+c=2s に留意することで以下の成立がわかる (L'Huilierの定理):
ra1+rb1+rc1=r1
一方で,Heronの公式より以下が成立する:
S2=s(s−a)(s−b)(s−c)=rrarbrc
よって,相加・相乗平均の不等式より
3r1=31(ra1+rb1+rc1)≥3rarbrc1=3S2r
が成り立つ.したがって,S2≥27r4 であるから S≤20 より r=1 に限られ,L'Huilierの定理より,傍接円の半径の組としてあり得るものは
(3,3,3), (2,4,4), (2,3,6)
の 3 つである.このとき S2=27,32,36 はいずれも条件をみたすので,求める 2s=r2S の平方和は 380 である.
解説YouTubeが存在しません.