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OMC194

OMC194(D)

 三角形の各辺の長さを a,b,ca,b,c とし,面積,周長,内接円の半径を S,2s,rS,2s,r,傍接円の各半径を ra,rb,rcr_a,r_b,r_c とおく.このとき, S=sr=(sa)ra=(sb)rb=(sc)rcS=sr=(s-a)r_a=(s-b)r_b=(s-c)r_c が成り立つので,a+b+c=2sa+b+c=2s に留意することで以下の成立がわかる (L'Huilierの定理): 1ra+1rb+1rc=1r\displaystyle \frac{1}{r_a}+\frac{1}{r_b}+\frac{1}{r_c}=\frac{1}{r} 一方で,Heronの公式より以下が成立する: S2=s(sa)(sb)(sc)=rrarbrcS^2=s(s-a)(s-b)(s-c)=rr_ar_br_c よって,相加・相乗平均の不等式より 13r=13(1ra+1rb+1rc)1rarbrc3=rS23 \frac{1}{3r}=\dfrac{1}{3}\left(\frac{1}{r_a}+\frac{1}{r_b}+\frac{1}{r_c}\right)\geq\sqrt[3]{\frac{1}{r_ar_br_c}}=\sqrt[3]{\frac{r}{S^2}} が成り立つ.したがって,S227r4S^2\geq 27r^4 であるから S20S\leq 20 より r=1r=1 に限られ,L'Huilierの定理より,傍接円の半径の組としてあり得るものは (3,3,3), (2,4,4), (2,3,6)(3,3,3),~ (2,4,4),~ (2,3,6)33 つである.このとき S2=27,32,36S^2=27,32,36 はいずれも条件をみたすので,求める 2s=2Sr2s=\dfrac{2S}{r} の平方和は 380\textbf{380} である.

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