5 点 B,C,D,E,P が同一円周上にあることに気づけなかった場合の解法です.
点 Q 中心の円上に 4 点 B,C,D,E があり,点 P 中心の円上に 4 点 D,E,F,G があることは前提とします(公式解説参照).
△ABC∼△ADE であり,相似比は 1:cosA,BC=cosA9.さらに正弦定理より,△ABC の外接円の半径は 2sinAcosA9.よって,sinA を求めることが目的となる.
2 つの円の交点が D,E であることから,DE⊥PQ.また,PD=PE,QD=QE(以下の議論には全く無関係だが,このような四角形をたこ型という).この四角形については,DE=9,PQ=20 と長さがわかっているため,四角形 DPEQ の角度を ∠A を用いて表し,そこから sinA を求めたい.
∠ABD=90∘−A であり,BD=BF より ∠BFD=45∘+2A,円周角の定理より ∠DPE=90∘+A.
QB=QE より ∠BQE=180∘−2∠B,QC=QD より ∠CQD=180∘−2∠C.これらより,∠DQE=180∘−2A.
ここから ∠PDE,∠QDE を求めることで,次の式を得る:9tan(45∘−2A)+9tanA=40
加法定理を用いて,1+tan2A1−tan2A+1−tan22A2tan2A=940 .以下,tan2A を計算し,そこから sinA 等を求めればよい.