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OMC182

OMC182(E)

ユーザー解説 by Tempurabc

 55BBCCDDEEPP が同一円周上にあることに気づけなかった場合の解法です.
 点 QQ 中心の円上に 44BBCCDDEE があり,点 PP 中心の円上に 44DDEEFFGG があることは前提とします(公式解説参照).

 ABCADE\triangle{ABC} \sim \triangle{ADE} であり,相似比は 1:cosA1:\cos ABC=9cosABC=\dfrac{9}{\cos A}.さらに正弦定理より,ABC\triangle ABC の外接円の半径は 92sinAcosA\dfrac{9}{2\sin A\cos A}.よって,sinA\sin A を求めることが目的となる.
 22 つの円の交点が DDEE であることから,DEPQDE \perp PQ.また,PD=PEPD=PEQD=QEQD=QE(以下の議論には全く無関係だが,このような四角形をたこ型という).この四角形については,DE=9DE=9PQ=20PQ=20 と長さがわかっているため,四角形 DPEQDPEQ の角度を A\angle A を用いて表し,そこから sinA\sin A を求めたい.
 ABD=90A\angle ABD=90^{\circ}-A であり,BD=BFBD=BF より BFD=45+A2\angle BFD=45^{\circ}+\frac{A}{2},円周角の定理より DPE=90+A\angle DPE=90^{\circ}+A
 QB=QEQB=QE より BQE=1802B\angle BQE=180^{\circ}-2\angle BQC=QDQC=QD より CQD=1802C\angle CQD=180^{\circ}-2\angle C.これらより,DQE=1802A\angle DQE=180^{\circ}-2A
 ここから PDE\angle PDEQDE\angle QDE を求めることで,次の式を得る:9tan(45A2)+9tanA=409 \tan (45^{\circ}-\frac{A}{2})+9 \tan A=40
 加法定理を用いて,1tanA21+tanA2+2tanA21tan2A2=409\dfrac{1-\tan \frac{A}{2}}{1+\tan \frac{A}{2}}+\dfrac{2 \tan \frac{A}{2}}{1-\tan ^2 \frac{A}{2}}=\dfrac{40}{9} .以下,tanA2\tan \frac{A}{2} を計算し,そこから sinA\sin A 等を求めればよい.