実は BD=CD は様々な方法で示すことができます. (BD=CD を示した後の方針は公式解説と同様です.) そこで, ここでは BD=CD を示す 2 つの方法の大まかな流れを紹介します.
方針1
- 三角形 BEC の外心を F とする. すると, 三角形 FEC は正三角形となる.
- ∠FCD=∠ECD=30∘ より, 三角形 FCD と三角形 ECD は合同と分かり, ∠FDC=∠EDC=42∘ と分かる.
- DF⊥BC, 及び BF=CF から直線 DF が BC の垂直二等分線と分かり, BD=CD が従う.
方針2
- 三角形 DEC の外心を L とする. すると, 三角形 DLE は正三角形となり, 簡単な角度計算により ∠BCL=30∘ が分かる.
- 直線 CL と直線 BE の交点を K とすると, BK=CK , 及び ∠LKE=60∘ が分かる.
- ∠LKE=∠LDE=60∘ より, 四点 K,D,E,L が共円と分かり, 円周角の定理より ∠KDL=∠KEL=24∘ が分かる.
- ∠KDC=∠KDL+∠LDC=42∘ より DK⊥BC が, BK=CK より直線 DK が BC の垂直二等分線であることが従い, BD=CD が従う.