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OMC174 (for experts)

OMC174(C) - 公式解説の補足

ユーザー解説 by HighSpeed

 公式解説GG について,各辺が結ぶ 22 頂点の偶奇は異なるから,GG は奇数の頂点の集合と偶数の頂点の集合をそれぞれ部集合に持つ二部グラフであることに注目する.上部に奇数の頂点を,下部に偶数の頂点を並べ,また辺で結ばれる頂点同士が近くなるように,奇数は 1,3,,991,\, 3,\, \ldots,\, 99,偶数は 100,98,,2100,\, 98,\, \ldots,\, 2 の順に並べ,そして和 103103 の辺が鉛直になるようにすれば,グラフの形をイメージしやすい.公式解説では,和が 103103 の頂点の組に対し,11 組おきにひっくり返すことでさらに見やすくしているが,そのままでも十分であるから,ここではそうしよう.
 次に,公式解説の誘導部分グラフについて,頂点の数と辺の数が等しいことから,木では辺の数が足りない.よってどこかにサイクルができていて,GG の形状から \Join の形を持たなければならないことが分かる.あとは \Join を二つくっつけたもの+1{}+1 点とするか,\Join に合計 33 辺の木をつなげればよい.後者の場合について,\Join の同じ側において \Join に隣接する 22 点を両方選ぶことはできないことに注意すると  ⁣ ⁣\ ⁣ ⁣/ ⁣ ⁣/ ⁣ ⁣\mathord\Join\!\mathord\vee\!\backslash \qquad \mathord\Join\!\mathord\vee\!| \qquad /\!\mathord\Join\!\mathord\vee \qquad /\!\mathord\Join\!\mathord\wedge に大別され,これが公式解説の図 22 に対応している.公式解説では,これをそれぞれ数えているが,\Join の位置ごとにまとめて数えても良い.\Join が端から 1,2,31,\, 2,\, 3 番目,それ以外の場合について,それぞれ 6,10,15,166,\, 10,\, 15,\, 16 通りであることが分かり,これより 2×(6+10+15)+42×16=734 2 \times (6 + 10 + 15) + 42 \times 16 = 734 通り.したがって  ⁣+1\mathord\Join\!\mathord\Join + 1 点の場合を公式解説と同様に数え上げれば,その 42324232 通りと上を合わせて,求める場合の数は 4966\bm{4966} 通り.