f(1)=a,f(2)=b とする.このとき
f(3)=f(1)2+f(2)2=a2+b2,f(4)=f(1)f(2)+f(2)f(3)=a2b+ab+b3
である.また,f(5)=f(1)f(3)+f(2)f(4)=f(2)f(2)+f(3)f(3) であるから,代入して解くことで a=1 が分かる.従って,与式に m=1 を代入し,
f(1)=1,f(2)=b,f(n+2)=f(n)+bf(n+1)
が任意の正の整数 n について成立することがわかる.逆に,これらが成立するとき,b によらず任意の正の整数 m,n(ただし m≥2 )について,
f(m)f(n)+f(m+1)f(n+1)=f(m)f(n)+(f(m−1)+bf(m))f(n+1)=f(m−1)f(n+1)+f(m)(f(n)+bf(n+1))=f(m−1)f(n+1)+f(m)f(n+2)
が成り立つことから,与式が満たされることが帰納的に確かめられるので,求める関数はある正の整数 b に対して上の漸化式を満たす f 全てである.
このような関数の f(4) の値は b3+2b であるから,∣∣∣f(4)−106∣∣∣ が最も小さくなるような b の値は 100 である.また,3 以上の整数 n について以下が成立するので,求める答えは 10001 である.
⌊f(n)f(n+2)⌋=⌊f(n)f(n)+bf(n+1)⌋=1+b2+⌊f(n)bf(n−1)⌋=1+b2+⌊f(n−2)+bf(n−1)bf(n−1)⌋=1+b2.
解説YouTubeが存在しません.