f(x,y)=2x2+xy−y2
g(x,y)=3x2+2xy+2y2−100
L(x,y,λ)=f(x,y)−λg(x,y)
とおく (λ: 実数). g(x,y)=0 のもとで f(x,y) が極値をとるのは,
∂x∂L=∂y∂L=∂λ∂L=0
の解である. 連立して解くことで,
(x,y)=±(3245+155,61(15−75)9+35), ±(3245−155,−61(15+75)9−35)
を得る. 前者ではf(x,y)=305, 後者ではf(x,y)=−305 となり, それぞれ f(x,y) の極大値と極小値である. よって, f(x,y)2 の極大値は 4500 であり, これが最大値である.
- f(x,y)2 の極大値が最大値であること (最大値が存在すること) は 定義域 g(x,y)=0 がコンパクトで f(x,y)2 が連続であることから示せるが, コンテストのルール上そう決めつけて解いてしまえばよい.
- 本問では連立方程式を解くのがやや繁雑であり, 公式解説のような解き方が理想的である. 一方, Lagrange の未定乗数法は巧みな工夫や発想なく適用できるので, 解法の候補として身に着けておくとよいだろう.
- 類題: OMC112(C)