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OMC125 (for beginners)

OMC125(E)

ユーザー解説 by torii

 Bonus: 問題文の 1010 をすべて 1414 に置き替えた場合の答えは?

解説  (1,3,5,7,9,11,13)(1,3,5,7,9,11,13) の並び替え pp であって gcd(i,pi)=1 (1i7)\gcd(i,p_i)=1\ (1\leq i\leq 7) となるものを数え上げ,その個数を二乗すればよい.gcd(i,pi)=1 (1i7)\gcd(i,p_i)=1\ (1\leq i\leq 7) は,iipip_i の組み合わせとして (3,3),(3,9),(6,3),(6,9),(5,5),(7,7)(3,3),(3,9),(6,3),(6,9),(5,5),(7,7) が存在しないことと同値である.これは,以下のように言い換えられる:


 U={u1,u2,,u7},V={v1,v2,,v7}U=\{u_1,u_2,\ldots,u_7\},V=\{v_1,v_2,\ldots,v_7\} を頂点集合とし,UUVV の任意の頂点間に辺を張った辺集合を EE とする.66 つの辺 (u1,v1),(u1,v2),(u2,v1),(u2,v2),(u3,v3),(u4,v4)(u_1,v_1),(u_1,v_2),(u_2,v_1),(u_2,v_2),(u_3,v_3),(u_4,v_4) を禁止辺と呼ぶとき,二部完全グラフ (U+V,E)(U+V,E) の最大マッチングであって,禁止辺を一つも含まないものの個数を数え上げよ.


 ここで,aka_k を「kk 個の禁止辺の選び方 6Ck{}_6\mathrm{C}_{k} 通りそれぞれについて,その禁止辺を全て含むマッチングの場合の数を考えたとき,それらの総和」と定義すると,aka_k は以下のように計算される.

  • a0=7!a_0=7!
  • a1=6!×6a_1=6!\times 6
  • a2=5!×11a_2=5!\times 11
  • a3=4!×8a_3=4!\times 8
  • a4=3!×2a_4=3!\times 2
  • a5,a6=0a_5,a_6=0

 よって,包除原理より禁止辺を一つも含まない最大マッチングの個数は a0a1+a2a3+a4=1860a_0-a_1+a_2-a_3+a_4=1860 である.したがって,元の問題の答えは 18602=34596001860^2=\mathbf{3459600} である.

 このように,包除原理を用いると機械的に計算が可能である.