包除原理パートの説明です.
x=2a+1,y=2b+1,z=2c+1,w=2d+1 と置くと, 求めるものは 「xyzw=999999 かつ x=1 かつ y=1 かつ z=1 かつ w=1 」を満たす正整数 (x,y,z,w) の組です.ここで,xyzw=999999 を満たす (x,y,z,w) の組のうち x=1 を満たすものの集合を X と置きます.同様に y=1,z=1,w=1 を満たす組の集合を Y,Z,W と置きます.このとき,(xyzw=999999 を満たすすべての (x,y,z,w) の組の個数)−∣X∪Y∪Z∪W∣ が答えになります.
(xyzw=999999 を満たすすべての (x,y,z,w) の組の個数) を求めるのは容易です.3 の x,y,z,w への分配方法が 6C3 通り,7,11,13,37 の分配方法がそれぞれ 4 通りなので 6C3×44 個になります.
また,包除原理より以下が成り立ちます.
=−+−∣X∪Y∪Z∪W∣∣X∣+∣Y∣+∣Z∣+∣W∣∣X∩Y∣−∣X∩Z∣−∣X∩W∣−∣Y∩Z∣−∣Y∩W∣−∣Z∩W∣∣X∩Y∩Z∣+∣X∩Y∩W∣+∣X∩Z∩W∣+∣Y∩Z∩W∣∣X∩Y∩Z∩W∣
右辺のそれぞれの段について考えてみます.
- 一段目のついて:∣X∣ は「xyzw=999999 かつ x=1」,すなわち yzw=999999 を満たす (y,z,w) の個数です.これは先ほど同様に分配方法を考えることで 5C3×34 と求めることができます.∣Y∣,∣Z∣,∣W∣ も同様です.よって一段目の値は 4×5C3×34(=4C1×5C3×34) です.
- 二段目について:∣X∩Y∣ は「xyzw=999999 かつ x=1 かつ y=1」,すなわち zw=999999 を満たす (z,w) の個数です.これも先ほど同様に分配方法を考えることで 4C3×24 と求めることができます.他も同様です.よって三段目の値は 6×4C3×24(=4C2×4C3×24) です.
- 三段目について:∣X∩Y∩Z∣ は「xyzw=999999 かつ x=1 かつ y=1 かつ z=1」,すなわち w=999999 を満たす (w) の個数です.これも先ほど同様に分配方法を考えることで 3C3×14 と求めることができます.他も同様です.よって三段目の値は 4×3C3×14(=4C1×3C3×14) です.
- 四段目について:∣X∩Y∩Z∩W∣ は「xyzw=999999 かつ x=1 かつ y=1 かつ z=1 かつ w=1」を満たす (x,y,z,w) の個数ですが,これを満たすものは存在しないので 0 です.
以上の値をもとの式に代入することで,公式解説の式を得ます.