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OMC106 (for experts)

OMC106(F)

ユーザー解説 by sato2718

 A,B,C,X,Y,OA, B, C, X, Y, Oが同一直線上にないとしても確率は変わらないので, そう仮定する. また, 三角形 DEFDEF の符号付面積を S(DEF)S(DEF) と表記する.
 ある 55 つの点に A,B,C,X,YA, B, C, X, Y を一回ずつ割り当てる方法は 120120 通りあるが, そのうち問題の条件を満たすように割り当てる方法は, 55 点の凸包が 5,45, 4 角形の時 4040 通り, 33 角形の時 2424 通りであることが確認できる. よって, 円 ω\omega の内部にランダムに点を 55 つ独立に取った時にその凸包が 33 角形である確率が ss であるとすると, 求める確率 pp40120(1s)+24120s=13215s\frac{40}{120}(1-s)+\frac{24}{120}s=\frac{1}{3}-\frac{2}{15}s であることが分かる. また s=(ωの内部にランダムに点を3(P,Q,Rとおく)を取った後さらに2点とった時に,s =(円 \omega の内部にランダムに点を 3 つ (P, Q, Rとおく) を取った後さらに 2 点とった時に, その2点が最初に取った3点を頂点とした三角形の領域内にある確率)×5C3その 2 点が最初に取った 3 点を頂点とした三角形の領域内にある確率) \times {}_5 \mathrm{C}_3=10S(PQR)2=10S(PQR)^2 なので, S(PQR)2S(PQR)^2の平均を計算すればよい.
 P,QP, QOO で点対称移動をした点をそれぞれ P,QP’, Q’ とする. S(QOP)=a,S(ROQ)=b,S(POR)=cS(QOP)=a, S(ROQ)=b, S(POR)=c とすると, S(PQR),S(PQR),S(PQR),S(PQR)S(PQR), S(P’QR), S(PQ’R), S(P’Q’R) はそれぞれ a+b+c,a+bc,ab+c,a+b+ca+b+c, -a+b-c, -a-b+c, -a+b+c なので, S(PQR)2+S(PQR)2+S(PQR)2+S(PQR)2=(a+b+c)2+(a+bc)2+(ab+c)2+(a+b+c)2S(PQR)^2+S(P’QR)^2+S(PQ’R)^2+S(P’Q’R)^2=(a+b+c)^2+(-a+b-c)^2+(-a-b+c)^2+(-a+b+c)^2 =4(a2+b2+c2)=4(a^2+b^2+c^2) よって, S(PQR)2の平均=3S(QOP)2の平均S(PQR)^2の平均=3S(QOP)^2の平均 であることが分かる. 3(QOP)2の平均=34(OP2の平均)(OQ2の平均)(02πsin2θdθ2π)=3412π12ππ2π=332π23(QOP)^2の平均=\frac{3}{4}(OP^2の平均)(OQ^2の平均)(\frac{\int_0^{2\pi}sin^2\theta d\theta}{2\pi})=\frac{3}{4}\frac{1}{2\pi}\frac{1}{2\pi}\frac{\pi}{2\pi}=\frac{3}{32\pi^2} したがって, p=13215s=132153032π2=1318π2p=\frac{1}{3}-\frac{2}{15}s=\frac{1}{3}-\frac{2}{15}\frac{30}{32\pi^2}=\frac{1}{3}-\frac{1}{8\pi^2} 求める値は3206681\textbf{3206681}.