OMC100 (for experts)
OMC100(E)
ユーザー解説 by dama_math
がつねに正の条件は無くても,実は結果は変わらない.ここでは無視する(最終的に,所望の最小値を与える組であって がつねに正であるものが実際に存在することを確かめることで,この帰着は正当化される). とする.数列 は漸化式
をみたし,また を の原始 乗根とすると,
と表されるから, は の 乗根および の 乗の線形和で表される.
いま, は展開するといくつかの複素数( によらない)の 乗和となるが,そのうち 以外のものは,考えるべき総和
においては相殺される. における の項は, において項 を生み出すのに寄与しないことがわかるから,これは が周期 であるとして考えてよいことを意味する.
このとき,定義式より
および
を連立することで を を用いて表すことができ,あとは同様である.