私が test していた時の解法を載せておきます.
(前半)与式の分母,分子をそのまま x 座標,y 座標としても解くことができます.
- 与式は xy 座標平面上で (0,0) と以下の点を結ぶ直線の傾きに等しい:
(cosθ+2cosϕ+60,sinθ+2sinϕ+63)
また,この点は以下の点を中心とする半径 1 の円の周上を動く:
(2cosϕ+60,2sinϕ+63)
さらにこれは (60,63) を中心とする半径 2 の円の周上を動くから,結局元の点の動き得る範囲は (60,63) を中心とする半径 3 の円から半径 1 の同心円を除いたものであることが分かる.これより,(60,63) を中心とする半径 3 の円の (0,0) を通る接線を引いたとき,明らかに与式は最大値・最小値を取る.
(後半)この場合だと求める値は三角関数を用いても求められます.ただ解説のように距離を取った方がきれいだと思います.
- (0,0) と (60,63) を結ぶ直線と x 軸のなす角を α とし,上記の接線とこの直線のなす角を β とすれば,二接線の傾きは tan(α+β),tan(α−β) であるから,加法定理より求める値は
tan(α+β)tan(α−β)=(1−tanαtanβtanα+tanβ)(1+tanαtanβtanα−tanβ)=1−tan2αtan2βtan2α−tan2β
これに tan2α=441/400,tan2β=1/840 を代入することで,求める値は 440/399 であり,解答すべき値は 839 である.