Lagrange補間を使わないやり方.
補題2. n を非負整数,α を 1 でない複素数とする.n 次以下の実係数多項式 Pn(x) が Pn(k)=αk (k=0,1,…,n) をみたすとき,以下が成り立つ.Pn(n+1)=αn+1−(α−1)n+1.
証明. n についての帰納法で示す.n=0 の場合は明らか.n≥1 のとき,Qn−1(x)=α−1Pn(x+1)−Pn(x) は n−1 次以下の多項式であり,各 k=0,1,…,n−1 に対し Qn−1(α)=αk をみたすから,Qn−1(x)=Pn−1(x) である.したがって
Pn−1(n)Pn(n+1)=α−1Pn(n+1)−Pn(n),=(α−1)(αn−(α−1)n)+αn=αn+1−(α−1)n+1
となり,示された.
問題の多項式は,x3+x2+x+1 の根について補題2の多項式を適当に(0 でない係数で)線形結合することで得られるから,an を n を用いて表せる.あとは本解説と同様である.