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OMC069 (for experts)

OMC069(A)

ユーザー解説 by hamo21

 44 つの点をベクトルで対応させます.具体的には,0,x1,x2,x3\vec{0}, \vec{x_1}, \vec{x_2}, \vec{x_3} とそれぞれの点を対応させます.
 原点から出てくる 11 次独立な 33 つのベクトルを定めると,そのベクトルのつくる平行六面体は一意に定まるので, この 33 つのベクトルを p,q,r\vec{p}, \vec{q},\vec{r} と定めます.このとき平行六面体の原点以外の頂点の集合 SS は次のように表せます: S={p,q,r,p+q,q+r,r+p,p+q+r}. S= \{ \vec{p}, \vec{q}, \vec{r}, \vec{p}+\vec{q}, \vec{q}+\vec{r}, \vec{r}+\vec{p}, \vec{p}+\vec{q}+\vec{r} \}. x1,x2,x3\vec{x_1}, \vec{x_2}, \vec{x_3} が相異なる SS の要素になるような p,q,r\vec{p}, \vec{q}, \vec{r} の組を考えます.
 SS77 つの要素から x1,x2,x3\vec{x_1}, \vec{x_2}, \vec{x_3} に対応させる方法は 7×6×5=2107 \times 6 \times 5=210 通りあります. ここで,SS から選んできた 33 つの要素が一次従属であるとき,条件を満たすような p,q,r\vec{p}, \vec{q}, \vec{r} は存在しないことがわかるので,そのような場合を除きます.一次独立になるのは,以下のような場合です:

  • x1=p, x2=q, x3=p+q\vec{x_1}=\vec{p}, ~ \vec{x_2}=\vec{q}, ~ \vec{x_3}= \vec{p}+\vec{q}
  • x1=p, x2=q+r, x3=p+q+r\vec{x_1}=\vec{p}, ~ \vec{x_2}=\vec{q}+\vec{r}, ~ \vec{x_3}= \vec{p}+\vec{q}+\vec{r}

これらはともに 1818 通りずつあるので,条件を満たすような p,q,r\vec{p}, \vec{q}, \vec{r} の組は 21018×2=174210-18\times2=174 通りあります.
 最後に,p,q,r\vec{p}, \vec{q}, \vec{r} は平行六面体をつくるにあたって区別しないので 3!3! で割って 29\textbf{29} 通りです.