D から AC におろした垂線の足を H としたとき, DH=9 であることを示す.
証明1. AC と BD の交点を E とすれば, 内角の二等分線定理から
AE:EC=34:16
が成立するから, AH=HC とあわせて
AH:HE:EC=25:9:16
が従う. よって BC:DH=CE:EH より DH=9 である.
証明2. AB と DH の交点を F とすれば, AF=BF=17 であり, 一方で
∠BDF=∠DBC=∠FBD
より BF=DF=17 である. よって FH=BC/2=8 より DH=DF−FH=9 を得る.
三平方の定理より AC=30 であることとあわせて, 求める面積は (16+9)×30/2=375 である.
余談. 今回は不要であるが, 角度の条件より A,B,C,D は同一円周上にある. これを示そう.
ABC の外接円と AC の垂直二等分線の交点のうち, AC に関して B と反対側にあるものを D′ とすると, これは AD′=CD′ をみたし, 円周角の定理より BD′ は ∠ABC を二等分する. すなわち D は D′ に一致する.
すなわち, 実は ∠ADB=90∘ であることや, 証明2における F はこの円の中心であることが従う.
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