BD の垂直二等分線について C と対称な点を E とする. このとき,E は円 ABCD 上にあり,また AE はこの円の直径であるから,
∣ABCD∣=∣ABED∣=27×40+8×5=710+20
であり,解答すべき値は 37.
なお,余談だが,上記の解説と同じ点の取り方をすることで,以下のようにPtolemyの定理の証明が可能である. :
円に内接する四角形 ABCD について,BD の垂直二等分線について C と対称な点を E とし,AC と BD の交点を F とすると,∠BAC=∠EAD,∠ABD=∠AED から ∠AFB=∠ADE であり,四角形 ABCD と ABED の面積が等しいこともふまえ,AB×BE+AD×DE=AC×BD が成立する. BC=ED,BE=CD から,AB×CD+AD×BC=AC×BD となり,したがってこの定理は示された.