※かつて公式解説が存在しなかったときのものです
2047 を一般に n≥1 とおき,仮定の置き方を an 通りとして,これを求める.
- 石のない列が存在するとき.
黒石を固定したとき,白石の並べ方の総数は攪乱順列と同じ.よって,求める場合の数は
(n+1)!×n!k=0∑nk!(−1)k.
- 全ての列に少なくとも一方の石があるとき.
n=1 では 2 通り.n≥2 の場合,白石のみの列の白石を固定すると,残りの石の並べ方の総数は n−1 の場合と同じ*.よって a0=1 とすれば,求める場合の数は n(n+1)an−1 通り.
したがって
an=n(n+1)an−1+(n+1)!×n!k=0∑nk!(−1)k
であり,帰納的に
an=n!(n+1)!k=0∑nk!(n−k+1)(−1)k
を得る.よって S=2045!k=0∑2045k!(2048−k)(−1)k とおくと
N=a2047=2047!×2048!(2045!S+2046!2−2047!1)=2048!×(2047×341×6S+4093).
S は整数であるから,Legendre の定理より a=2047,b=1019 が得られ,求める数値は ab=2085893.
* 白石のみの列およびその列の白石のある行を考え,その行と列以外の石を並べてから,残りの黒石 1 つを適切な場所におけばよい.