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OMC012

OMC012(D)

 まず, nn 個の円周によって球面は最大で n2n+2n^2-n+2 個に分割できることを示す. 分割の最大数を実現するには, どの 22 円も二つの交点をもち, かつどの 33 円も一点で交わらなければよく, このような配置は可能である. このとき, 球面が ana_n 個に分割されるとすると, 漸化式 an+1=an+2na_{n+1}=a_{n}+2n が成立するから, a1=2a_{1}=2 と合わせて an=n2n+2a_{n}=n^2-n+2 の成立がわかる.
 以下, nn 個の球面によって空間は最大で n(n23n+8)3\dfrac{n(n^2-3n+8)}{3} 個に分割できることを示す. 分割の最大数を実現するには, どの球面についても他のすべての球面と交わり, かつその交円が上で示した最大の分割数をみたせばよく, このような配置は可能である. このとき, 球面が bnb_n 個に分割されるとすると, 漸化式 bn+1=bn+anb_{n+1}=b_{n}+a_{n} が成立するから, b1=2b_{1}=2 と合わせて bn=n(n23n+8)3b_{n}=\dfrac{n(n^2-3n+8)}{3} の成立がわかる.
 特に求める値は b10=260b_{10}=\textbf{260} である.

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