一般に 2020 を N とおく.非負整数 m,k に対し,第二種 Stirling 数を S(m,k) と表すと,00=1 とみなせば
S(m,k)=k!1n=0∑k(−1)k−nkCnnm.
また S(m,m)=1 および m<k で S(m,k)=0 であることとあわせると,
n=0∑N(−1)N−nNCn(n+1)N=n=0∑N(−1)N−nNCnm=0∑NNCmnm=m=0∑NNCmn=0∑N(−1)N−nNCnnm=m=0∑NNCmN!S(m,N)=NCNN!S(N,N)=N!.
N を元に戻すと,これが 2 で割り切れる最大の回数は 2013 回.求める回数もこれに等しく 2013 であることは,公式解説と同様.
【追記】(−1)N−n を付加したものではなく,与式をそのまま変形する方法.
n=0∑NNCn(n+1)N=N!n=0∑N(n+1)!(N−n)!(n+1)N+1=N!m=1∑N+1m!(N+1−m)!mN+1(−1+2)N+1−m=N!m=0∑N+1m!(N+1−m)!mN+1n=0∑N+1−mN+1−mCn(−1)N+1−m−n2n=N!n=0∑N+1(N+1−n)!1(m=0∑N+1−n(−1)N+1−n−mN+1−nCmmN+1)n!2n=N!n=0∑N+1S(N+1,N+1−n)n!2n
より,n≥1 で n! は 2 で割り切れる最大の回数が n−1 以下であることと合わせて,求める回数は,N! が 2 で割り切れる最大の回数 2013 に等しいことが分かる.