f(n)=(n2024−1)n11 とし,答えを M とします.
素数 p について, 任意の整数 n に対して f(n) がp で割り切れるための必要十分条件は,任意の p で割り切れない整数 n に対して n2024−1 が p の倍数となることです.
n が mod p における原始根でも成り立っている必要があるため, p−1 が 2024 の約数であることが必要です.
逆に p−1 が 2024 の約数であるならば, M は p の倍数になります
p=2 のときに, na−b−1 と nb は互いに素なので, m≥2 に対して,
2m∣f(n) であることの必要十分条件は,2m が n11 の約数であるか, n2024−1 が 2m の約数であることです.
2m∣M であるためには, m≤11 かつ任意の奇数 n に対して n2024mod2m=1であることが必要十分です.
(Z/2mZ)×≅Z/2Z×Z/2m−2Z であるため, 2m−2 が 2024 の約数であることが必要です.
よって, m≤5 のときに 2m∣M となります.
p≥3 かつ m≥2 のとき,
pm∣M であるためには,任意の整数 n に対して pm∣n11 かつ pm∣(n2024−1) であることが必要十分条件です
これは, 11≥mかつ, 任意の p と互いに素な整数 n に対して n2024modp=1 でることが必要十分です.
これは,(Z/pmZ)×≅Z/(p−1)Z×Z/pm−1Z であることから, 11≥m かつ (p−1)pm−1∣2024 となります.
以上を整理します
2024=23×11×23 の正の約数は 1,2,4,8,11,22,44,88,23,46,92,184,253,506,1012,2024 の16個であり,Mの素因数を列挙すると 2,3,5,23,89,47,1013 となります.
さらに,M は 2 でちょうど 5 回割り切れて,23 については,(23−1)⋅232−1∣2024 であるため,M は 23 で 2 回割り切れます. それ以外の素因数ではちょうど 1 回のみ割り切れます.
よって,
M=25⋅3⋅5⋅232⋅47⋅89⋅1013=1075955275680
となります.
解説YouTubeが存在しません.