N=101 とおく.以下単に三角形といえば, P に属する 3 点からなる三角形のことを指すものとする.O を内部に含むような三角形全体の集合を X3 とし,P に属する 4 点の組であって,その凸包が O を含むようなもの全体の集合を X4 とする.また,X3 に属する三角形と P に属する 1 点の組であって,選んだ 1 点が三角形の頂点でないようなもの全体の集合を Y とする.このとき, ∣Y∣=(2N−3)∣X3∣ が成り立つことが容易に分かる.X4 に属する 4 点の組 Q をとるとき,Q の中から X3 に属するような三角形を選ぶ方法はちょうど 2 通りである.よって,Q を X3 に属するような三角形と残りの 1 点の組ととらえることで,Y の元がちょうど 2 個得られる.逆に,Y の元を 4 点の組と捉えることで X4 の元がちょうど 1 つ得られる.したがって,∣Y∣=2∣X4∣ が成り立つから,∣X4∣=22N−3∣X3∣
を得る.ここで,
Rn=(cos(N2nπ),sin(N2nπ))
とおき,正 N 角形の頂点集合 R を,R={R1,R2,…,RN} で定める.R の 3 点の組であって, その 3 点からなる三角形が O を内部に含むようなもの全体の集合を Z3 とする.Z3 の元 (Ri,Rj,Rk) をとるとき,半直線 ORi,ORj,ORk 上それぞれに P に属する点はちょうど 2 個存在する.このことから,P の 3 点の組 (A,B,C) であって,A,B,C がそれぞれ半直線 ORi,ORj,ORk 上にあるようなものはちょうど 8 組存在し,(Ri,Rj,Rk) が Z3 の元であることから,この 8 個の組はすべて X3 に属する.逆に X3 に属する 3 点の組 (A,B,C) からは,半直線 OA,OB,OC 上の R の点 Ri,Rj,Rk をそれぞれとることにより,Z3 の元が一意に定まるから,∣X3∣=8∣Z3∣ が成り立つ.
以上より,求める ∣X4∣ について,
∣X4∣=22N−3∣X3∣=4(2N−4)∣Z3∣
が成り立つから,∣Z3∣ を求めればよい.R の 3 点の組 (Ri,Rj,Rk) であって,その 3 点からなる三角形が O を内部に含まないものをとる.このとき,三角形 RiRjRk は鈍角三角形であるから,角 Rj が鈍角であるとし,また,Ri,Rj,Rk はこの順に時計回りに並んでいるとする.Ri の選び方は R から 1 点選べば良いから N 通りある.Rj,Rk は R の点のうち,点 O から点 Ri を見たときに直線 RiO の右側にある 2N−1 点から選べばよいから,2N−1C2 通りある.以上より,R の 3 点の組であって,その 3 点からなる三角形が O を内部に含まないものは
N⋅2N−1C2=8N(N−1)(N−3)
個あるから,
∣Z3∣=NC3−8N(N−1)(N−3)=24N(N−1)(N+1)
であり,
∣X4∣=4(2N−3)⋅24N(N−1)(N+1)=6N(N−1)(N+1)(2N−3)
である.N=101 を代入することで,解答すべき値は 34168300 であると分かる.
解説YouTubeが存在しません.