いわゆる simasima special (参考: https://mathlog.info/articles/nNX6dXUeyb35vYurGP5l ) の簡単な適用例として最後の数え上げを行う.
本解のように xi=2yi とおく.
yi∈{0,1,2,3,4} であり,y1+⋯+y10 が偶数であるような組 (y1,…,y10) の個数を求めればよい.
集合 A,B を A={0,1,2,3}, B={4} とおく.yi∈A であるかどうかで列 Y=(y1,…,y10) を (A,B,…) のように変換した列を T とおく.
T=(B,…,B) であるとき,すべての i で yi=4 であり,明らかに条件を満たす.
T が A を a≥1 個含む列であるとする(このような T は 10Ca 個ある).その A を一つ選び,それが k 番目であるとする.このとき,i=k を満たす yi をどのように選んでも (4a−1通り),ちょうど2つの yk∈A が存在して yk+∑i=kyi≡0(mod2) にできるので,2⋅4a−1 通り条件を満たす組が見つかる.
これらと二項定理より
a10=1+a=1∑102⋅4a−110Ca=1+21{(4+1)10−1}=2510+1
を得る.