g(x) を,条件 (i),(ii) を満たす 11 次以下の多項式とする.因数定理より (ii) は g(−1)=0 と同値である.
g(x)=a0+a1x+a2x2+⋯+a11x11
とおく(a0,a1,⋯,a11 は 0 または 1).
g(−1)=(a0+a2+⋯+a10)−(a1+a3+⋯+a11)
であるので,ai=0,1 (i=1,2,⋯,11) かつ g(−1)=0 となるためには,i=0,2,4,6,8,10 のうち ai=1 となるものの個数と,i=1,3,5,7,9,11 のうち ai=1 となるものの個数が等しければよい.両者の個数が k 個 (1≤k≤6) になるような ai (i=0,1,2,…,11) の選び方は 6Ck⋅6Ck=(6Ck)2 通りあるので,g(x) の個数は,
k=0∑6(6Ck)2=12C6=924.
また,h(x)=1+x+x2+⋯+x11 とおくと,任意の g(x)に対し,h(x)−g(x) も (i),(ii)を満たす11次以下の多項式になり,g(x) と h(x)−g(x) のうちちょうど一方が 11 次式である.よって,求めるべき f(x) の個数は,g(x) のうち 11 次であるものの個数であるので,
2924=462.
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