黒石がx個あって,かつ一番左の黒石から一番右までの黒石までの間に白石がy個ある状態にするための操作列の場合の数をdp(x,y)とおくと,
dp(1,0)=1
dp(1,y)=0;(y=0)
dp(x,y)=dp(x−1,y−1)+dp(x−1,y)+dp(x−1,y+1)(y+1);(x>1,y>0)
dp(x,y)=dp(x−1,y)+dp(x−1,y+1)(y+1);(x>1,y=0)
という漸化式が成立する.これをもとにして表を書くと
dp(x,y)1234567891011011241026762327642620949610126165015653218566876262002001312401505462128835234380300014208035014566384278404000015301407003276159605000001642224126065526000000175633621007000000018724808000000001990900000000011010000000000011100000000000
より,答えはdp(11,0)=9496である.なお,この問題を解答するにあたっては,上記の表における青文字の部分は計算する必要は無いことに注意.
余談だが,
aN=dp(N+1,0)=n=0∑⌊N/2⌋NC2n⋅(2n−1)!!
が成立する.
ここで,シグマの各項は「黒を向いた石の2つ隣にある白石をひっくり返す」操作をちょうどn回行うときの操作列の場合の数となっている.